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Stingとワイン

  • 執筆者の写真: 渡辺幸宏
    渡辺幸宏
  • 2018年10月11日
  • 読了時間: 2分

 昭和という元号が終わろうとしていた1988(昭和63)年10月。

 私は、東京ドームで"Sting"のコンサートを体感しました。

 ソロとしては2枚目のアルバム「 Nothing Like the Sun」がリリースされた翌年だったこともあり、そのアルバムに収録された曲を中心に、凄い熱気の中に私自身が存在したことは、懐かしい記憶です。


 その後も順調にアルバムを我々に届けてくれる中、1996(平成8)年には「Mercury Falilng」というアルバムがリリースされました。

 私は、そのアルバムのライナー・ノーツ( liner notes )に刻まれたStingの言葉をコピーし、今も自分のシステム手帳に挟んでいます。

 「今、僕は44歳だが、もっと若い頃より今の方が良い人生を送っていると思う。色々なことを、より楽しめるようになった。それに、まだ人間として発展途上にあると思う。何かを学び続ける力、学びたいと思う気持ちこそが力なんだ。死ぬまで、まるで子供のように音楽を学び続けたギル・エヴァンスやアントニオ・カルロス・ジョビンのような生き方のできる人間に僕もなりたい。

 今の僕には怒り続けるだけでない、人生の移り変わりが理解できるようになった。傷ついては、それに復讐するという繰り返しから卒業できたと思う。こんな風に年を重ねていくのは悪くないと思うよ。人は、こうして大人になり、賢くなっていくものだと思う。」


StingのCDたち。

 当時30歳半ばだった私にとって、40歳台をどう生きるべきなのかを考えるに当たって、とても心に刻まれる言葉でした。


 そんなStingが、イタリア・トスカーナに350haもの農地を購入したのは1999(平成11)年のこと。

 その農園の名は「Il Palagio(イル・パラジオ)」。

 1550年代からワイン用葡萄の栽培が行われていたと言われる農地を購入し、当時品質が悪かったその農地で産まれたワインを、自らカリフォルニアに出向いて研究して改良していく過程は、相当大変だったのでしょう。しかし、先ほどのStingの言葉に鑑みれば「発展途上の楽しみのひとつさ!」とでも、言われそうに思ったり。

 確かにStingは、「 音楽はスピリチュアル、物語はミステリアス。ワインは物語に似ている。ワインも物語も発展していくんだ」 と語っています。


 前述のアルバム「Nothing Like the Sun」に収められた「Sister Moon」という曲。

 彼は、その名前を冠した赤ワインを発表しましたが、ふとネットで検索するととても金額が上がっていて驚きました。

 モーツァルトが愛したワインがあったように、自らワインを作り出す音楽家も存在する。

 「ワインの世界は本当に面白い」と思うのは、私だけでしょうか。

"Sister Moon 2012"。

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